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中国のフライトで乗客が安全祈願でジェットエンジンに硬貨を投げ入れフライトキャンセルになる事態がありました。
安全祈願でフライトキャンセル!高額賠償金を払う羽目に
中国では旅の安全の願掛けとして搭乗する飛行機のジェットエンジンに硬貨を投げ銭する、という行為がたびたび起こっているそうです。先日も雲南祥鵬航空(Lucky Air)で搭乗客がエンジンに安全祈願の投げ銭をした結果、フライトキャンセルになったとのこと。

航空職員がエンジン左側の地面に落ちていた2枚の1元(約17円)硬貨を発見したのだ。職員らが既に搭乗していた乗客に誰がしたのかを尋ねると、28歳のLu(ルー)という男性乗客が名乗り出て「安全な旅の願掛けをした」と機体エンジン部分への硬貨投入を認めた。
ジェットエンジンへの異物挿入はアウト
航空機のジェットエンジンは前方から空気を取り入れて圧縮し、燃料を混ぜて燃焼させる仕組みのため、中は何重もの回転板が重なり合う構造になっています。
時折起こる鳥が航空機に衝突するバードストライクもジェットエンジンでの事故が多いとのこと。最悪飛行機の墜落を招きかねない重大な事故だと考えられています。
なのでジェットエンジンに硬貨を投げ込む、というのは安全祈願どころか、万が一の場合は墜落しかねない原因を作っていることになります。安全祈願のつもりがフライトキャンセルの原因、というのも皮肉ですね。
フライトキャンセルの損害はいくら?
今回の事故に対して航空会社側は乗客に対して法的措置をとる方向とのこと。損害としては14万元(約232万円)になるそうです。
またこの投げ銭による損害は以前にも起こっていて、その時の損害は100万元(約1,650万円)になるそうです。
LCCなどでは搭乗の際にボーディングブリッジではなくタラップを使うケースがあるので、こういった事例が発生しやすいのですが、万が一の賠償請求額は安全どころではない金額になる、というのは確かなようですね。