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先日、羽田空港の第2ターミナル内にあるラウンジで、充電中のモバイルバッテリーから火が出る事故が発生しました。幸いにも火はすぐに消し止められましたが、一歩間違えば大惨事になりかねない事態です。
このニュースを受け、改めて「モバイルバッテリーの航空機への持ち込みルール」や「空港・航空会社での対応」について、旅行前に知っておくべき情報を整理しました。
なぜモバイルバッテリーは「預け入れ」ができないのか?
モバイルバッテリーの多くには「リチウムイオン電池」が使用されています。リチウムイオン電池は衝撃や短絡(ショート)によって発火・破裂する恐れがあり、貨物室で火災が発生すると発見や消火が困難になるため、スーツケースなどに入れて預けることは国際的にも禁止されています。
万が一、機内で発火した際も、客室であれば客室乗務員や周囲の乗客がすぐに気づき、迅速に消火活動を行えるため、「手荷物としての持ち込み」のみが許可されています。
航空会社が定める持ち込み制限の基準(容量・個数)
モバイルバッテリーを持ち込む際、多くの航空会社(JAL、ANA、主要LCCなど)では、その容量(Wh:ワット時定格量)によって制限を設けています。
- 100Wh以下(約27,027mAh相当): 個数制限なしで持ち込み可能
- 100Whを超え160Wh以下: 最大2個まで持ち込み可能
- 160Wh超: 持ち込みも預け入れも不可
※一般的なスマートフォン用のバッテリー(10,000mAh〜20,000mAh程度)であれば、ほとんどが100Wh以下に該当しますが、大容量のポータブル電源などは注意が必要です。
空港の手荷物検査場での対応
手荷物検査場(保安検査場)では、エックス線検査によってモバイルバッテリーの有無が厳しくチェックされます。もしスーツケースの中にモバイルバッテリーが入ったまま預けようとすると、呼び出しを受け、その場で取り出すよう求められます。
また、今回の羽田空港の事故のように、ラウンジ内や待合スペースでの充電中にトラブルが起きることもあります。空港内での利用であっても、異常な発熱を感じた場合はすぐに使用を中止し、近くのスタッフに知らせることが重要です。
発火事故を防ぐために!ライターが教える3つの対策
安全に旅行を楽しむために、以下の点に注意してモバイルバッテリーを選び、使用しましょう。
1. 「PSEマーク」がついている製品を選ぶ
国内で販売されているモバイルバッテリーには、電気用品安全法の基準を満たしたことを示す「PSEマーク」の表示が義務付けられています。格安品や海外サイトで購入したものにはマークがない場合があるため、必ず確認しましょう。
2. 強い衝撃を与えない・膨らんだものは使わない
落下などの衝撃は内部ショートの原因になります。また、バッテリーが膨らんでいる場合は寿命や故障のサインです。火災のリスクが非常に高いため、絶対に使用せず、適切に処分してください。
3. 信頼できるメーカーのケーブルを使用する
バッテリー本体だけでなく、充電ケーブルの不備も発熱の原因となります。断線しかかっているケーブルの使用は避け、正規品やMFi認証品などを使用することをおすすめします。
まとめ:正しい知識で安全な空の旅を
便利なモバイルバッテリーですが、今回の羽田空港の事例のように、いつトラブルが起きるか分かりません。航空会社のルールを遵守し、手荷物として正しく持ち込むことはもちろん、日頃から製品の状態をチェックしておくことが大切です。
これから旅行や出張で飛行機を利用される方は、パッキングの際にもう一度バッグの中を確認してみてくださいね。
